コロンビア、あちこち!

南米のコロンビア、良くも悪くもこの所うわさがチラホラ、かれこれこの国に30年、仕事で行ったこの国のことを皆さんと!

一年中、春のメデジンから


 はじめまして、南米のコロンビア共和国、かれこれ30年近くの時間をこの国に住んでいます。仕事の関係からこの国のあちらこちらへ出向いて、特に海岸地域ではこのコロンビアの人より詳しくなってます。

 最初はカリブ海岸の小さな田舎町で3年、その後日本へ帰って一年、で、とあるコロンビア法人へ就職して25年、本社のあるアンティオキア県のメデジン市に暮らしてます。

 この町は「常春」の町として日本語でもスペイン語でも紹介されています。日本の春と比べると少し気温が高いのですが、コロンビアの他の地域と比べても一年中すごしやすいのは確か、それ以上に特筆は湿度です。年間平均が40%、これは乾燥しすぎずべとべとしないとかなり理想的。その裏づけは会社の作るFRP製品の質。うちの会社、日本の某社の技術提携でやってますが向こうから「日本で作りより質がいい」との評価。これは安定している気候がもたらすものといえるでしょう。
 最近では色々とこの町の情報が公開されていますので長期居住者から見たところをピックアップして。
‐ 水道水が安心して飲める。
 これって日本ではなんでもないことですが、一歩日本から出ると大問題。先進国のアメリカでさえ簡単に水道水は飲めません。十数年前、ここの公共会社のEPM(Empresa Publica de Medellin)が「皆さん水道の水をどうぞお飲みください。われわれが保障します。」との声明。それまではかなりの量のミネラルウォーターを買っていたり、湯冷ましを作ったりしてました。で、コロンビアののなかでも安心して飲めるのはここだけ。首都のボゴタで水道水飲んでひどい目にあったこともあります。
‐ 電力供給が安定している。
 コロンビアの電気は110v 60Hz 、日本の電気製品がほぼそのまま使えます。それ以上にすごいのが殆ど停電がない町、それがメデジン。前出のEPMが管理してるのですがかなりのもの。自分が仕事で地方へ行くと電気がないのがフツーなんてところも多々あるのでかなり感心してます。
‐ 都市鉄道がある。
 これはすごいことです。もともと車社会で公共交通はバスが主流。バス停がないんで手を上げればとまりブザーを押せばとまるとのシステム。

ここ数年の交通量の増加からそのユーティリティーは低下の一途。そんなところに20年前に都市鉄道のメトロシステムの開業。センセーショナルです。首都のボゴタでさえ公共交通のでの移動は頭痛の種、仕事で行って午前中と午後にアポが1つこなせれば御の字と、よくひとつの仕事のために前日の夜入ってとまることも。で、高いタクシー移動。メデジンでは安価で安全で確実な移動ができます。最近ではロープウエイやハイテク路面電車、それにルートバスなどのジョイントでかなりのエリアのリカバー。で、こっけいなのが高級住宅エリアの高収入者の方々、必ず自家用車の移動でとんでもない渋滞の中でチャットしながら運転してます。

‐ 自転車で動ける。
 町のあちこちに青い自転車。

これは市のサービスの「EnCicla」なるもの。登録をすると無料でこの自転車が使え移動の足になります。で、町のあちこちに自転車専用レーンの「CicloRuta」、このシステムでかなりの人が毎日の交通費を節約できているとのこと。確かに馬鹿にならないですから。ま、雨も降りますがスコールのようなのが殆ど、しばらく待つとまたからっとしたりで、それ以上に気候が自転車をこぐにはベストマッチ。さてさて、週末になると幹線道路の一部が自転車と歩行者専用になる「CicloVia」これを利用していろんなところへ散歩に行かれます。


はい、今日はこの辺で。

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