コロンビア、あちこち!

南米のコロンビア、良くも悪くもこの所うわさがチラホラ、かれこれこの国に30年、仕事で行ったこの国のことを皆さんと!

太平洋へ(その3) ナリーニョ県の港町トゥマコ


 コロンビアの太平洋沿岸で陸路で内陸とつながっている2つの町の一つ、エクアドルの国境の目の前のトゥマコです。水産産業の基地としてみると中小の水産会社が目白押し、それなりにいい水揚げがあります。特に貝類とエビ類はいいものがあります。
 実は80年代後半、ここにも日本の協力隊で水産関係が2人在住してました。そのうちの一人は当地の女性と縁あって結婚、なんとその姉妹が私の取引先の社長の奥さん。行くたびに色々と良くしてもらってます。その社長とはお互いに「クニャード」(義理兄弟)と呼び合う仲(笑)。振り返れば最初に行った時からもう30年がたってます。


 飛行機で行く場合、カリから便が出ます。トゥマコはナリーニョ県であるけど首都のパストからの飛行機便はなく、車で5時間ほどの移動になります。飛行機だと着くのはモロ島の飛行場、上の写真の上のほうにあるグリーンベルトが飛行場。で、パストから陸路で降りてくると写真の手前から走ってきます。で、手前のごちゃごちゃあるのが大陸の末端、そして小さな島がありそこもごちゃごちゃ、さらに長い橋を渡ると前出のモロ島。この島は軍の基地があり、きれいな砂浜がありいいホテルもありと町のリゾートになってます。

                                               

                               

 ここトゥマコも過去に船の納入のためブエナベントゥーラからゴルゴナ島で一泊して2日間走ったことが何度かあります。その最初の時このモロ島、小さく視界に入り「わぁー、着くぞー」と思ってから5時間かかったというお話。このモロ島の突端にある丘の脇を抜け桟橋に着いた時には泣けましたね。


ここでビデオを一つ

RUTA DE COLORES ''TUMACO''


Isla de Tumaco(トゥマコ島)
 この町の主要なものががっちり詰まっているところ。市庁舎や銀行、公機関のもろもろの事務所はここにあります。で、面白いのは島内の舗装が殆ど石畳というところ。そんな街の様子をいくつか。

              

              

上の写真の果物、チョンタドゥーロというもの。甘くありませんサツマイモを固くしたような食感、ゆでたものを塩かけて食べます。それでもこってりとした脂があって美味。それと右は食用バナナ。ここの大切な主食の一つです。
 もう一つの私の特筆は魚市場。海岸沿いの沿道に建てられた市場の建物。しかしながらその販売の中心は道端の青空販売です。

   

   


 このトゥマコのあるのは、コロンビア南部のナリーニョ県、隣はもうエクアドルです。この県で有名なのがイピアレスというところにある渓谷の教会、ほとんどの日本からの旅行者がそこを目指します。で、私は現在まで行く機会がありませんでした。
 トゥマコの町は、内地からの道の終りに近い半島から始まり2つの島をつないでそんぁいしています。で、中心となるのがトゥマコ島でその先にあるのがモロ島になります。


Isla de Morro (モロ島)
 この島のメインはコロンビア海軍の基地です。その他に水産会社、特に国が支援して作った水産産業基地があります。メインのトゥマコ島が狭いことからサッカー場などの運動施設、それに空港もこの島にあります。島に入り空港を抜けて運動施設を越して軍の入り口へ向かうエリア、零細の人たちの住居が広がっているのも一つの特徴です。逆に島に入ってすぐのところはこの町の高級住宅地ですが。
 この後見えてくるのはきれいな砂浜の海水浴場、ほとんどこの島の北部のはずれになります。

    

             


この記事の最初の写真がこれがトゥマコ島とモロ島のつながっている風景。


漁師たちのいるところを水側から見てみましょう。


  

   

零細の漁師たちの船を桟橋から

   


コロンビアの中でもこのトゥマコのあるナリーニョ県、エクアドルとの接点で文化的なものも中央部とはかなり異なるものが見れる。同じスペイン語でもイントネーションがかなり違ったり習慣的なものも違いが見れる。同県の県庁所在地は山の上のパストで6・7時間の山道を走るのだがそれでも週末になるとかなりの人たちがこのトゥマコに降りてきてその気候の暑さや海産物を楽しんで帰るのがよく見られます。
この町は、交通の拠点でもあります。ここまで陸路や空路でついて、さらに海路で北部への町へ行くことがよくあります。以下はそのための客船ボート、

 

船長は25フィート、FRP製で100馬力の船外機の一機がけです。これは日本のY社のモデルで実は私はこのモデルの販売プロモーションのために今のコロンビアの会社に雇われました。大体15人から18人のお客さんが乗ります。
海産物で食事です。よく行くのがモロ島の橋のたもとのレストラン。水上に出てる桟橋のお店で気持ちがいいです。ここで何よりのおすすめはシーフードの盛り合わせ、

   

この海域で特産のエビや貝の煮込みの盛り合わせ。何よりのここの調理人の腕がいいです。ほんのりココナツの味がする一品です。


さてさて、ここトゥマコは目の前にフンボルト海流が流れていてかなり良い漁獲があります。また、エビの養殖も盛んで実はここで作られた種エビがカリブのカルタヘナまで運ばれて養殖に使われてもいます。しかしながら陸路がコロンビアの都市部へ行くのにかなりの距離があり鮮魚に関しては空路で運ぶことがかなりの割合を占めます。


最初にこの地を訪れたのは協力隊の時で、ここに在住の隊員を訪ねてでした。その後、今の会社に入ってマーケットとして重要なこともありちょこちょこ行くようになり、現地の漁師と漁船に乗り3泊4日の沖漁で狭い船の中、床にごろ寝でやったこともあります。



トゥマコ、コロンビアの太平洋沿岸の都市の中ではかなり良い環境で食事の質も高いものがあると感じられます。比較的安全でかなり楽しめる町とおすすめできますね。

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