コロンビア、あちこち!

南米のコロンビア、良くも悪くもこの所うわさがチラホラ、かれこれこの国に30年、仕事で行ったこの国のことを皆さんと!

やっぱりカルタヘナ

ご無沙汰です。2月は色々と仕事の方で行事が立て込んで気がつけば3月になってしまいました。日本では春の香りがし始めているでしょうがここではいつも同じ、今年はそれでもエル・ニーニョの影響で日照りが続いてかなり気温上昇しましたが。
さて、コロンビアといえば世界観光地になっているカルタヘナが上がるはず。確かにスペインの占領当時の城壁がそのままあったり、町あげて旧市街の保護をしてたりと、それに最近は観光客の人たちへとかなりきれいにもなっています。ま、そんななかでも私しか知らないような町の一面を…。


まずは代表的な風景をいくつか。上のはサン・フェリッペ城、昔は入場無料だったのですが最近はとられます。
次は旧市街の入り口の時計台

そして旧市街地の中の様子

そしてちらりと夜景

ま、あとこんなのもちらちら目にしますが



さて本題、
これらの美しい観光スポットを支えているものの一部に市場があります。なんだかんだ言ってもそこから物資が出され、来訪する人たちの胃袋をアテンドします。そんな市場、裏側の水場の船着場、実は労働力のかなりの部分が対岸のしまからやってきます。そんな船着場の様子を





これらの船で人や物資が日々動きます。そしてここカルタヘナからパナマの国境地域まで物資を運ぶ船。現役です。


この船、トゥルボというパナマ国境近くから、太平洋岸内陸のキブドーという町までアトラト川を昇って物資を運んだりもしています。
片道3日から4日だそうで。


さて、島へ行きましょう。


この時は、ここで魚の取り扱いと料理の講習、



実演では太刀魚を使ってセビチェッ、


まだまだ日本のように海の幸を十分活用するところには達していませんが25年前と比べれば格段の進歩、まだまだやることがありそうです。


では、最後に高級観光住宅地のボカ・グランデの写真で

カリブの町(その1): カプルガナ

 さてさて、カリブの町へご案内。世界観光地のカルタヘナなどは知れ渡っていているので隠れた穴場へ。

 


 コロンビアとパナマの国境付近、ダリエンと呼ばれる地域です。山んなかはちょっとやばいんですが海岸域はそうでもなく結構バックパッカーのパナマからコロンビア入国の陸水路のルートだそうです。そのなかでも比較的整備されている町、カプルガナ。じつは、30年近くこの国の海岸を歩き回って一番最後に行ったところで一番気に入っています。


  


行き方:
陸路はないです。直行の飛行機もないです。よって海路で行くことになります。メデジンから陸路で着けるウラバ地域の町、トゥルボ、もしくはネコクリから船が出ます。時間のない人は残念ながら難しいです。というのも船に乗る日の前日につく必要があります。そうなるとお勧めはネコクリ、田舎のリゾートで経費もお安め。自分のお友達の漁師のコミュニティーで美味しい現地の魚料理も食べられます。トゥルボは商業地なのでワサワサしているのとあのドブ臭さはどうも。
具体的には、メデジンからバスで約9時間でネコクリ、ぶらぶらしながら一泊して翌日船でカプルガナ、2時間弱の船旅です。
この旅で一番気に入っているのは船が走り出しある一線を越えると水の色がスカーと透明度も増すところ、何度見てもいいですね。でも逆は、あああぁぁぁ帰ってきたぁぁと、ハハハハ。


お宿:
日帰りは無理です。船が一日1便ですから、でお泊りはと。5千円近く出すとそれなりのホテルもあります。わたしの場合仕事がらみが殆どなので安宿で1千円くらいといってもぜんぜん悪くないですね。特に船着場前のお宿は朝日の昇るのが見えるお気に入り。2階の部屋にしてください。町の中を歩けば色々ありますのでお好みで。

 

      安いお宿

       高いお宿                


町の様子:
小さいです、歩いて回りきれます。で、車がありません。オートバイも2・3台。一番活躍してるのは馬車です。船着場から砂浜沿いには高級なホテルとそのビーチ。で反対側へ町の中へ入っていくといろんなお店やおみやげ物や、食堂や酒屋などぽろぽろあります。奥へ行くと突然現れるサッカーコート。その周りもぽつぽつお店や飲み屋があります。で、PESCAPURという漁師のコミュニティー、わたしの仲良し。夕方に行くと捕れたての魚が買えて刺身ができます。腕に自身のある方は包丁と醤油をお持ちください。

 

 

食べ物:
一般的に、高い金を出せばうまいものが食えるという理論は成り立たないと私は思います。特にこの国の場合も。
カプルガナの町の中を歩いていると夕方から家の前に机を出して携帯コンロで油をあっため、揚げ物のスナックを作っているおばさんがチラホラと。で、これが実にうまい!で、安い。ちゃんとした食事も角のおばちゃんが日替わりの定食、ホテルの半分以下の値段で新鮮快食です。特筆はある魚が大漁だとその翌日はどこもかしこのその魚の定食になります。


 

飲み物:
普通にコロンビアの製品は手に入るのと、このエリアはフリーゾーン、パナマからの非課税製品がころころと。特にパナマのラム、「Abuelo」は私のお気に入り。で、安い。そういってもビールがいいですね。夕刻から海辺の波の音を聞きながらボーとする時間。


ダイビング:
コロンビアの隠れたダイビングスポット。友人がインストラクターやってます。比較的安価なのと冒険的な環境、お好きな方はお勧め。この地域は魚影が濃いのでもぐるとかなりフィッシュウォッチングが楽しめます。


フツーの観光地にあきている方、お勧めですよ。


一年中、春のメデジンから


 はじめまして、南米のコロンビア共和国、かれこれ30年近くの時間をこの国に住んでいます。仕事の関係からこの国のあちらこちらへ出向いて、特に海岸地域ではこのコロンビアの人より詳しくなってます。

 最初はカリブ海岸の小さな田舎町で3年、その後日本へ帰って一年、で、とあるコロンビア法人へ就職して25年、本社のあるアンティオキア県のメデジン市に暮らしてます。

 この町は「常春」の町として日本語でもスペイン語でも紹介されています。日本の春と比べると少し気温が高いのですが、コロンビアの他の地域と比べても一年中すごしやすいのは確か、それ以上に特筆は湿度です。年間平均が40%、これは乾燥しすぎずべとべとしないとかなり理想的。その裏づけは会社の作るFRP製品の質。うちの会社、日本の某社の技術提携でやってますが向こうから「日本で作りより質がいい」との評価。これは安定している気候がもたらすものといえるでしょう。
 最近では色々とこの町の情報が公開されていますので長期居住者から見たところをピックアップして。
‐ 水道水が安心して飲める。
 これって日本ではなんでもないことですが、一歩日本から出ると大問題。先進国のアメリカでさえ簡単に水道水は飲めません。十数年前、ここの公共会社のEPM(Empresa Publica de Medellin)が「皆さん水道の水をどうぞお飲みください。われわれが保障します。」との声明。それまではかなりの量のミネラルウォーターを買っていたり、湯冷ましを作ったりしてました。で、コロンビアののなかでも安心して飲めるのはここだけ。首都のボゴタで水道水飲んでひどい目にあったこともあります。
‐ 電力供給が安定している。
 コロンビアの電気は110v 60Hz 、日本の電気製品がほぼそのまま使えます。それ以上にすごいのが殆ど停電がない町、それがメデジン。前出のEPMが管理してるのですがかなりのもの。自分が仕事で地方へ行くと電気がないのがフツーなんてところも多々あるのでかなり感心してます。
‐ 都市鉄道がある。
 これはすごいことです。もともと車社会で公共交通はバスが主流。バス停がないんで手を上げればとまりブザーを押せばとまるとのシステム。

ここ数年の交通量の増加からそのユーティリティーは低下の一途。そんなところに20年前に都市鉄道のメトロシステムの開業。センセーショナルです。首都のボゴタでさえ公共交通のでの移動は頭痛の種、仕事で行って午前中と午後にアポが1つこなせれば御の字と、よくひとつの仕事のために前日の夜入ってとまることも。で、高いタクシー移動。メデジンでは安価で安全で確実な移動ができます。最近ではロープウエイやハイテク路面電車、それにルートバスなどのジョイントでかなりのエリアのリカバー。で、こっけいなのが高級住宅エリアの高収入者の方々、必ず自家用車の移動でとんでもない渋滞の中でチャットしながら運転してます。

‐ 自転車で動ける。
 町のあちこちに青い自転車。

これは市のサービスの「EnCicla」なるもの。登録をすると無料でこの自転車が使え移動の足になります。で、町のあちこちに自転車専用レーンの「CicloRuta」、このシステムでかなりの人が毎日の交通費を節約できているとのこと。確かに馬鹿にならないですから。ま、雨も降りますがスコールのようなのが殆ど、しばらく待つとまたからっとしたりで、それ以上に気候が自転車をこぐにはベストマッチ。さてさて、週末になると幹線道路の一部が自転車と歩行者専用になる「CicloVia」これを利用していろんなところへ散歩に行かれます。


はい、今日はこの辺で。